ユーラシア漂泊
ユーラシア漂泊
- ユーラシア漂泊/小野寺 誠
- ¥1,890
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この方の本は初めて読みました。
バックパッカー40年。
おお懐かしい。いろいろバックパックを担いで行った頃を思い出します。
最初に、ユーラシア大陸の地図。日本を出て韓国へ、西安、ウルムチを通ってイラン経由でグルジアへ、
トルコを抜けてヘルシンキを目指して…ふむふむ。
ぺらりとめくると。
40年の間にいろいろあった。最初の結婚はフィンランド人女性。2番目はロシア人で 現在は日本人女性
だ。戸籍上の妻はロシア人。子どもはロシア、フィンランドに。今回初孫が生まれたのでフィンランドへ
…ふつうの旅行記、見聞録ではありません。
’人生ってたったひとりでする旅’’旅って苦しい’’孤独であることは人間の本質’’人は必ず老いて
いく’
普段いつもそんなことを思って生きていないけど、すべての人間にとってこれらは真実。人生を味わうってこ
ういうことを味わうことでもあります。
この人、旅するために旅しているんじゃないか、と思わされるような本です。出会いを楽しむとか、いろいろみてやろうとかそんなんではなくて、内面への旅。
’イコン画がたくさんある。これらの画には署名がない。描くことが、祈りだ。わたしの旅も、何かへの祈りかもしれないとふと思う。’