人は変われる―大人のこころのターニングポイント
不思議な御縁で 良かったら読んでみて・・・ということで読んでみました。
精神科医の著者がうつ病などの患者さんの転機について どこが回復の転機だったのか、と特に考察している箇所が面白い。
それは絶望した時
だそうです。
普通に生きていても、何かの転機、回復への転換点というのは、ポジティブ思考に よーしやるぞー!という線上にあることはあまりなくて、腑に落ちる、納得する、時にあきらめたり、そんな時に起きるのではないかなと思っていました。
腑に落ちるというのは、認めたくない事実を受け入れることを含みますから、なかなか直面しづらくて そのあたりをただひたすらぐるぐるまわっていることがあるのではないでしょうか。
著者は’軽く絶望して、そこからまた立ちあがっていけばよい’というようなことを書いていますが、その通りだなと思います。
あ、駄目だ。 無理だな、と思ったりするときになにかすっと風が吹くような 清々しさを感じたことがあります。
そしてたしかにそこが転換点だった、そういう経験を思い出しました。
★★★★☆