愛国者の座標軸
- 愛国者の座標軸
- 愛国者の座標軸/鈴木邦男
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一水会の鈴木邦男さんの著書。数々の雑誌に連載しておられるものをまとめたものですが、とても面白かったです。
右翼(といっていいのか)って、どうもイメージ的に 短絡的な愛国主義、とか、人の話は聞かないで主張だけが強いっていうか、理性的でないというか・・・自分としては 右派と呼ばれる人たちの主張っていうのも聞いてみたいけれど、なんだかスタイルそのものが生理的にうけつけないーと思っていました。
昔ドキュメントを見て、この人は右派の論客の中でも とてもバランスがとれているなあ、読んでみたいと思っていたのですが、大当たり。
持論の主張だけではなく 右派の弱み、左派の強み、両方を論じられる人でもあり、なによりその思考や主張の底にあるものを大事にしている感じが伝わります。
自分の居所まであきらかにして、うわー 狙われたらどうするんだろう(そういうことも多いのでしょうか)とおもってしまいました。
そういう覚悟で発言しているから重みもあるんでしょうが。
ウイットにも富んでいて、文章自体も面白い。
著作をもっと読んでみたいです。