本は、買わない。

図書館の本を取り寄せて読みまくりの巻

民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?

民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?/神保 哲生
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子育て、社会保障、教育、食の安全、外交、予算、税制、地方分権・・・と、民主党マニフェストによってどのように日本が変わるのか、その実現可能性、具体性について、元立命館大学教授でジャーナリストの著者によって書かれたものです。


長らく(少なくとも自分が産まれてからは一度もなかった)本格的な政権交代によって、何がどう変わるのか。


この本をよんで思ったのは、どう変わるのか、ではなく 私たちがどう変えていくのか、という意識を国民が持つか持たないか、によって、民主党の政策はこの国にとって良くも悪くもなる、ということでした。


たとえば地方への権限委譲の話や、教育委員会を廃止して地域の学校理事会を創設、という政策は、国がもう責任をとってくれない、ということです。地域の住民が積極的に参加、目を光らせていかないと変な方向へ行ってしまったり、またそこで一部の人たちだけが益を得るようなことになってしまったりするのかもしれません。


今までは やることだけやってもらって、不満があればぶーぶー言う、でも対案は出さない、みたいな感じできていたものが、もう国は責任を取らないよ、という部分もあるわけです。


つまり、国民の成熟度も試されているわけで、未来の私たちが、今の私たちの選択や成長度を評価するわけですよ。振り返って。

私の住む市では、地域委員会というものが立ち上がる練習?をしていて、地域に予算が1000万ほど与えられて、住民がその使い道を決める、というようなプロジェクトが始まりました。

わが父はその地域委員会に出席していますが、大勢の出席者がいて、活発な討論があって、みんな意識が高いよ、(そういう地域なのかもしれませんが)と言っていました。


最初、どうせ暇な老人ばっかり出席して、その人たちが決めちゃうんだよねー、たぶん、と地域委員会に行く前の父はランチを食べながら言ってましたが、そうでもなかったと。

これからは、自分たちがこの国をつくっていくんだ、と、そういう意識をみんなが持っていくよう、自分のこどもにもそういう意識をもたせるようにしていきたいとおもいました。


でも、おとなもこどもも、そういう経験をしていないので、結構難しいことかもしれませんが。