「空気」と「世間」 /鴻上尚史
- 「空気」と「世間」 (講談社現代新書)/鴻上尚史
- ¥777
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あと1冊借りられると思って、貸出の列から手を伸ばせるところにあった本。
カンカンカン!当たりだ〜!ってかんじです。
なんとなく重苦しい閉塞感。なんだかお互いの空気をよまなくちゃいけないような感じ。
なーんだかすっきりしない気分。
’空気を読み’ながら生きていく緊張感を、今の子供たちは大人より(世界が学校と家の往復な分だけ狭いので)背負って生きていると思います。そんなこどもたちにこそ、読んでもらいたいと著者は言います。
十分大人にも読みごたえがあります。
どうして空気を読むことがこんなに息苦しいのか、なぜこうなったのか。
そして昨今、その空気を読む、ことに、みんなうんざりしてきているのではないか、と著者はいいます。
昔は社会には確固たるルール(’長幼の序’とか)がありましたが、いま、それが壊れかけている、そのルールに支えられてきた一体感などを、どこで得ていくのか皆がわかっていない状況が今、なのではないか、と。
著者の提案する解決策、最後の方で出てきます。
自分もこうだなーこうやっていまSurviveしているなと思います。
空気を読む、とか 世間のルール(ムラのルール)を読むことって、すごく面倒くさく思え、あほらしくて放棄している部分もありますが、同時に結構空気を読むことにも長けている自分もいるなあと思います。
’空気を読む’ことがばからしい、つらい、と思う大人たち、中学生、高校生、大学生。皆におすすめです!