人生という名の手紙/ダニエル・ゴットリーブ
すごいタイトルですが、原題は Letters To Sam、というシンプルなものです。
おじいちゃんから孫に宛てた―まだ小さい―手紙です。
おじいちゃんである著者は、四肢まひになって十数年。
そして、孫のSamは自閉症を抱えて産まれてきました。
人とちょっと違っている孫のSamに、やはり健康な人とはちょっとちがったからだの特徴を抱えて生きているおじいちゃんから、どうやって人生を渡っていったらいいと思うのか、家族のルーツ・・・などを書いた手紙のプレゼントです。
想像力、ってすごく大事で、相手の苦しみを想像する力を自分ももっと育てたいと思います。
人生の途中で事故により(それも無過失の)四肢まひになった人の苦しみと
その苦しみをくぐりぬけて先を歩いている今の彼の見る世界と
孫への愛が伝わります。
最後に、離婚してしまった妻(Samのおばあちゃん)への気持ちが書かれていて、
暖かいんだけど悲しくて、せつないんだけどよかったような・・・そんな気持ちに勝手になってしまいました。