ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場/フィリップ・デルヴス・ブロートン
MBAに興味がありそうなオットのセレクト。
分厚い。
ハーバードビジネススクールに入学、卒業生となった 元新聞記者の描くHBSの内部とそこに集う学生、卒業生、教授たちをとても生き生きと描いていると思います。そして、学生の間から就職にいたるまでの著者の心の動きにどきどきさせられます。
なんだかわけがわからないうちに、学生たちが巨額の報酬を得るようになるために同じような進路に流れていき、自分もいつのまにかそちらに渦に巻かれるように波に乗っていく。
それが本当に自分が求めていたことなのかどうなのかもわからなくなっていく様子、ふみとどまる様子。
HBSは選ばれた人々がより金儲けをするために存在するのか。そんな問いも生まれてくる様子。
MBAを目指す人には必須の読み物じゃないかと思いますが、 ここにざらっとでてくる金融理論だのなんだのの話は難しかったーーーーです。
そこを読まないと、なかなかすすまないのですが、私にはつらかったー でも読み応えはありました。
普通にごろんと寝て読むには本の重量も内容もちと重い・・・。