欧米・対決社会でのビジネス (現代教養文庫)/今北 純一
残念ながらもう販売していないのかなー？
これも図書館ならではです。
さてさて、最近この今北さんという方の本を読んでいますが、オットセレクトです。人のセレクトした本を読むというのも面白いです。2冊読んで、ふーん、と思っていましたが、これは前の2冊よりずっとおもしろかったです。
日本の会社で働く→アメリカの大学院→イギリスで教える→スイスの研究所に入る→ルノー公団にスカウトされる→アメリカで働く
という絵にかいたようなエリート・・・なのですが、とにかく格闘、奮闘、かっこ悪い思いをたくさんしながら自分で道をきりひらいてきた結果、今は ’どんなところでもなんとかなりそうな’感触を得たそうです。
ルノーに入った時は日本人はただひとり、フランス語もおぼつかない、そんな感じで、コミュニケーションの方法も手探り。
日本人が日本の会社の駐在で行くのとは全く違うだろうと思います。素手で戦う感じですね。
その手探りの様子を詳しく書いていて大変面白いです。成長・努力。青年から中年にかけて必死に戦ってきた感が伝わります。成長物語としても読めます。
苦しくてどうしようもない思いをしながら得るもの、それに価値があるんだと思います。
