ひとり介護―母を看取り父を介護した僕の1460日/岡山 徹
翻訳家の著者が、父と母、二人を介護し、看取ったというタイトル通りの手記なのですが、シリアスなタイトル通り、もちろん内容は・・・シリアスです。
が、違うんです。
図書館の棚の手の伸びるところにあったので借りてみました。
内容はタイトル通りなのですが、なんというんだろうか。
うまくまとめられないので、印象的な一文を。
”つらい苦労もこたえられない楽しさに変わることもある。乗り越えるよりも、乗り越える前の方が怖いものだ。
乗り越えてしまえば、なんともいえない満たされる心がある。返せない恩もある。
すべてを忘れ、親父のようにたのしんで、おふくろのように心をつくして生きていれば、いつか必ずわかってもらえる”
私の父はたったひとりで、母を24時間介護していました。
亡くなった時は、’楽しいことばかりだった’ そんなことあるはずないのに、そう言って泣いていました。
そして今、父はすさまじい介護の日々を大事な思い出にして、とても大事にして生きている、
そんな感じがします。
私は最後の最後の、あとがきの本当の最後が一番心に残りました。