100歳の美しい脳/デヴィッド スノウドン
修道女というのは、疫学研究的には大変良い研究対象だそうです。
・個人の記録がしっかり残っている
・収入、食事などのばらつきがない
・既婚・未婚・子どもの有無などのばらつきがない
などなど。
アメリカの修道女たちが アルツハイマー病の解明のために協力、死後に脳を献脳し、そこから得た研究成果と、研究の間に培われていった修道女たちとの友情について書かれ、大変読みやすいです。
この本によると、
・すでに20歳のころに書いた文書(入会時に自己紹介文を書いている)の表現力が豊かな人と 単純な人
・教育程度---ほとんどのシスターは大卒ですが、博士や修士をいくつも持っている人とそうでない仕事をしていた人
には病気の発生に有意に差があるのだそうです・・・お父さん、お母さん。
読み聞かせがいいそうです!!!
あと、年を取られた方には葉酸もいいそうですよー
また、シスター方は総じて長生きだそうですが、これは
”自分が生まれる前からあって、自分の死後も続いていくであろう、修道会というコミュニティーがあるという安心感” があることが大きいのではないか、
と言われています。
読み物として面白く、内容も実用的(?みんな知りたいですよね!)で、とてもよかったです。