垂直の記憶―岩と雪の7章/山野井 泰史
山野井泰史さんは現役のクライマーで、その方の著書。
凍傷で指をなくし、吹雪の中、幻覚を見ながら、さらに高みを目指す。
その心境と記録が 感情的でなく 淡々と 本人の手によって紡がれていきます。
これも地上にいるから読める・・・。
どんなジャンルであっても、ひとつのことに これほどの一途な思いをもって ことにあたる、その姿に
人は心をうごかされるのかなー と思いました。
登るとき、やはりクライマーの奥様も一緒のこともあり、二人で登る生死をかけた登山は・・・壮絶です。
この夫婦にしかない絆が描かれていますが、それも淡々としています。
読みやすいです。
丁度NHKでヒマラヤ特集をやっていたので タイムリー。