本は、買わない。

図書館の本を取り寄せて読みまくりの巻

わたしの思考探究/富永愛×鷺田清一

偶然、わたしの思考探究 という番組を発見。


今日はモデルの富永愛×鷺田清一(哲学者)が、”わたし”について考えて対談、でした。


途中から見たのですが、面白い話をしていました。


レインだったかしら、心理学者の開発したテストだそうです。


”こどもが学校から帰るところ、母親が道路で出迎えました。しかし、こどもは自分のところにかけよってこず、距離をおいたままです。

母親は 「どうしたの?おかあさんが嫌いなの?」 ときくと、こどもは 「うん」とうなずきます。”


ここで母親の言うセリフを考えます。以下のどれがGoodでしょう?


1.「そう。おうちへ帰りましょう」

2・「生意気言うんじゃないよ」

3.「いいわ。でもあなたがお母さんのこと本当は好きだって、おかあさんはしっているわ」

私は3の答えを聞いた時に おえーっと思いましたが、なんと3が大学生に一番人気だそうです・・・。

正解っていうのはまあ、ないといえばないみたいですが、

…レイン(鷺田先生?)によると、一番良くないのは3、なんだそうです。


やんわりとこどもの思いを思い切り否定しています。


となると、1か2。


2は ”こどもは自分の発言によって、他者(母)が影響される(怒るにしても)ことを知る”、つまり、自分という存在を認識するんですって。3よりマシらしい。


私の行動パターンははまちがいなく、3。

”じゃあ帰ってこなくて良し!”って頭をはたいていますね・・・。

結局、自分というものは、他者があってこそ立ち上がってくるものである、

自分とはなにか、を知りたければ 自分探しをしていては見つからない、そうです。


今までに強く影響を受け、人生を変える出会いをした、そのきっかけになるような人について 思い出し、その出会いについて思いを巡らす。


自分を創ってきた他者との出会いを思うこと、だと 対談相手の鷺田清一さんは言ってました。


なかなか見ごたえがあります。


これを思い出しました。

学生時代のテキスト。


”意味わからなくてもいいから、こういう本に出会っておくってことが大事だから!”と力説していた先生に影響を受けていました。

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)/マルティン・ブーバー