グリーン革命〔増補改訂版〕(上)/トーマス・フリードマン
温暖化、フラット化、人口過密化する世界---というのが副題です。
こちらの本の続編のような感じです。
こちらでは、主にインターネットによって、”フラット”化--各国が一つにつながってしまった結果、起きる社会の大変動について述べられています。
今回は、地球の環境変化(たとえば温暖化)が 新興国が発展するスピードが加速するに従い、さらに加速する、その結果が未来に起こす恐怖の大変化について。
今の勢いで、新興国の人達が アメリカや日本やヨーロッパのような生活を求めて邁進してきます。
地球はこれ以上の”アメリカ人”(=とにかく資源を消費しまくる人)を養えるのか?
石油、砂糖、小麦・・・新興国が力をつけ、消費量はうなぎのぼりなのに、人口はまだまだ増えるし、
アメリカ並みにモノを買って消費する生活を目指すわけなので(誰が反対できるでしょう?自分たちはしてきたのに)・・・大変です。
世界を引っ張ってきたアメリカが、今度はどのように世界をリードしていくべきか、その提言として書かれていますが、近未来についてざっと考えさせるいい本だなーと思いました。