モチベーション3.0/ダニエル・ピンク
ひさしぶりに書きます。
こんな時に読書な気分でもなかったですが、ようやく。
この本は人間のやる気をいかに引き出すか、自分にも会社にも、そしてわが子にも!応用できる心理学の研究の裏付けのある読み物です。
従来、報酬と罰で人間は基本的には動くという考えのもと、会社のマネジメントがなされてきたのですが、
”内発的、自発的にやっていることに報酬を与えすぎると、やる気が落ちる” という真実をベースに会社を動かしていく、のが新しく、また成功していくやり方なのだそうです。
一理も二理もあります。
報酬を与えると 仕事になってしまうというか、お金での契約にすりかわってしまうから。
例が出ていました。
保育園が ”これからはお迎えに遅れた方は罰金をとりますよ”(実験です)
と通告をしました。
遅れてくる人は・・・増加したそうです。
これは、以前は 一生懸命わが子を見てくれている先生に迷惑をかけてはいけないという気持ちがあったのが、
罰金を払うことで ”お金を払えばいいんでしょ”的な気持ちにきりかわった、内発的な ”おくれない!”という気持ちが消えたからだということです。
これはほんの一例ですが、おかあさま方。
”これあげるから 宿題しなさい”
とは言ってはいけません! というような話も載っており、読んで損はないですよー
本書にも何度も登場しますが、同時にこれもお勧めです。どのような時に人は 恍惚を覚えるか、ハイになって能率と悦び、創造性がUPするかと言う研究。
フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)/M. チクセントミハイ
ダニエル・ピンク氏は こちらの本が読みやすくて、初めに読むにはいいですが ちょっとばかり時期がおそいかな。でもいい本でした。