ユニコーンを私に―1922~1928 アン・モロウ・リンドバーグの日記と手紙
’海からの贈り物’の著者、リンドバーグ夫人の大学入学からリンドバーグ大佐と結婚する頃までの日記や姉、妹ら親しい人に宛てた手紙をまとめたものです。
大学での勉強の辛さと喜び、友人、家族のこと、男の子たち、そしてL大佐、飛ぶこと・・・。
読んでいるこちらも 自分の過去の経験とあいまって、ドキドキ。
一日ごとに落ち込んだり、舞い上がったりする青春時代がギュッと詰まっています。
’海からの贈り物’のあの深い思索の源をたどってみたいと思って読みましたが、
やはり家族が勉学と思索に重きを置いた家庭であったとともに、大変良い教育(アメリカ女子教育の最高峰、スミス大で)を受けられ、彼女の筆力によってあのように美しく、深く表現されたのだなと思いました。
しかし、洋書のように横書きなので、ちょっと読みにくいのが難点---とはいえ、日記、手紙なので仕方がないかな。
私は、アメリカ東部の古い女子大で20代前半を過ごしたので---その時の学校のこと、試験のこと、友達、折々の季節の美しさなどが読みながらもわーっとよみがえってきて、大変懐かしい気持ちになりました。