哲学のなぐさめ /アラン・ド・ボトン
’思う通りに行かない人への慰め’
’恋に破れた人への慰め’
’人と群れられない人への慰め’
’お金がない人への慰め’
・・・など、6つの、時代を超えた悩みにどのように答えるのか。 そういう書き物(エッセイではないから)です。
なぐさめられる、というか、面白かったのは
写真入りで
’別荘を持つなら○○宮殿のようなこんな感じ’’家具はこんな感じ’’バカンスはこんな感じで’
と、やたらと大げさな写真が連発されるところです。
見ているうちに ぷぷっと笑ってしまうくらい、”お金持ちになってー これ買って‐’ というのって、人間の欲望には天井がないんだけど、自分では本当にそれが要るわけではない、ってわかんなくなっちゃうんだろうなあ。おかしかったです。
立派な食堂と完璧なシェフ付きの別荘の写真が出てきて
’でもここに、満ち足りた友情がなければ幸福にはなりえない。しかし満ち足りた友情と雨をしのげる屋根があれば幸福であることは可能である’
と!
訳のせいか、なれないせいか、飛ばしてしまった章もあり。