新潮選書 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学/原田 泰
家人セレクトです。
ちびその?が毎晩機嫌悪く起きてくるので、おなかの上に乗せて寝かせ、読みました。
著者は大和総研チーフエコノミストの方です。
テーマが細かく分かれているのですが
・日本の豪邸街はなぜ地方には存在しないのか
・給食費を払わないほど日本人のモラルは低下しているのか
・人口減少でサッカーは弱くなるのか
・・・
などなど、なんだかちょっと知りたいテーマになっていて、事の真偽をデータを引っ張ってきて解き明かしてみてくれます。
ちなみに、人口減少でサッカーは・・・まあ弱くなるらしいです。たくさんの人口がいてこそ 光る人材もその分いるでしょうから。
給食費とモラルには相関はあまりないというか・・・。未払いというのは0.3パーセントだそうです。全国で。
そして、収入とそれなりに比例もするようですし、0.3パーセントで済んでる・・・と言う言い方もできると。ふむ。
そして、一億円以上する豪邸というのは東京に集中しているそうです。
そこが、アメリカとの違い。アメリカならNYにもあるでしょうが、ド田舎（たとえばソルトレイクシティとか）にも
ものすごいのが建ってます。
日本ではあったとしても 豪邸単発なわけです。一軒だけ。
地方に豪邸街がない＝お金持ちで地方に住みたいとなかなか思わない＝東京に富も人も集まってしまう
という図式もなりたつのではないか。そんな話です。
なるほどー。
・円は安すぎるのか
・離婚と地方の自立は何が似ているのか
・他にも人口減少したら一人当たりの豊かさは維持できないのか
など、結構キャッチーで読ませるトピックが多く 案外さらりと読めました。
