ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫/塩野 七生
全10巻のうちの3巻目。
拡大していくローマと北アフリカで覇権を持つカルタゴが、シチリア島で遂に対決。
その序章です。
海の民で自在に海軍を操るカルタゴに 陸上での戦いしか経験がないローマがどのように勝ち進んでいくのか。
文化・制度・リーダーの力量が国家の命運を分けてゆく。一方は栄華を誇り、一方は滅びに向かっていくのはなぜか。
今を生きている私たちが数百年をざっと俯瞰しつつ、現代の自分たちのリーダー、国のあり方について考えるヒントを得るきっかけになる本だと思います。
今の思想家やリーダー達の著書などを読むのももちろんいいですが、歴史から学ぶということをもっと奨励してもよいと思います。
とにかく、このシリーズは薄っぺらいのが素晴らしいです! 夜まったり一冊読めます。
歴史から学ぶという点ではこれも読みなおしたいと思っています。